こんにちは。今回は「第二新卒で大手企業に転職するための具体策」を、実体験をもとに話します。
私が支援してきた24歳の第二新卒の男性は、地方公務員から転職して大手企業に内定を獲得しました。学歴や資格の目立つ強みはありません。車とバイクの免許だけ。そんな彼が成功した理由を整理しました。
まず最も意識していたのは、今の会社を辞めずに転職活動をすることです。会社を辞めた状態で応募すると、ネガティブな印象を与えやすいからです。内定が出るまでは辞めないことが勝負の分かれ目になります。
企業の探し方
また、求人サイトで第二新卒や未経験可のフィルターを使って気になる企業を探します。リクナビNEXTやマイナビ転職が定番ですね。
転職エージェントも選択肢ですが、大手企業を狙うならあまり頼らなくても良いと私は思います。エージェントを介するより、企業の採用担当者に直接届く応募の方が選ばれやすいからです。ただし、コンサルや人材業界などはエージェント経由でも有効な場合があります。
企業研究のコツ
企業研究では次の4つを実践しました。
- ホームページで企業の強みや経営方針を見る
- 決算資料で業績や今後の戦略を把握
- 業界や企業に関する書籍を速読し要点をチェック
- SNS等で社長や役員の投稿をフォローし社風を知る
こうした事前調査が、面接時の説得力につながります。
エントリーシート(ES)対策
ESでは書き方の学びが非常に重要です。私はワンキャリアというサイトで、企業別の内定者ESを確認しました。形式や構成は真似してOKです。
社会人の経験が短い場合、無理に職歴を書こうとしても内容が浅くなってしまいます。実績を強く言えないなら、大学時代のエピソードを活用する方が素直で説得力があります。
面接で気をつけたポイント
面接ではオンライン対応のビジュアルを徹底しました。清潔感や見た目はメラビアンの法則による印象操作でも約5割の影響があります。実際に私が用意したのは以下です:
- USB接続のWebカメラ:画質がきれいになり顔色が明るく見える
- USBリングライト:約2,000〜3,000円で顔全体に均等な照明
- イヤホン:声が聞き取りやすく、マイク付きのものは声がクリアになる
- パソコン台(本や箱):目線と同じ高さに設置すると映りが良くなる
約1万円程度で整えられる工夫で、面接画面の印象が格段にアップします。
身だしなみへの配慮
さらに、清潔感を出すために顔周りにも配慮しました。男性なら前髪を上げておでこを見せる。眉毛は整え、ヒゲを剃ります。ニキビがある場合はコンシーラーで軽く隠しておくと印象が柔らかくなります。
細かな準備ですが、面接での印象形成には効果があります。合計でも1万円以下の投資で変化が実感できるので、ぜひ取り入れていただきたいです。
面接で話す内容について
次に、面接で話す内容のほうに話を移していきます。
よく聞かれる質問としては、「退職理由・転職理由を教えてください」というものがあります。
この質問に対しては、まずネガティブなことは絶対に言わないようにしていました。
やっぱり第二新卒で転職するとなると、「給料に不満がある」「思っていた仕事内容と違った」「パワハラやセクハラを受けた」といったネガティブな理由が出てきやすいと思うんですよね。
でも、それをそのまま伝えたとしても、信ぴょう性がないし、同情はされるかもしれないけど「この人を採用したい」とはならないんですよ。
だから、言うメリットがほぼないんです。
なので僕は、必ずポジティブな転職理由を伝えるようにしていました。
具体的にどう伝えていたかというと──
「私は新卒で就活をしていたとき、一人っ子ということもあって、将来的に両親の介護などを考え、地元での就職を軸に活動していました。
ただ、コロナをきっかけにリモートワークが普及し、東京の会社に所属しながら地方で暮らすという働き方が一般的になってきました。
それなら、自分も地元でやりたいことを探すだけではなく、本当にやりたかったことを仕事にできると思い、転職活動を始めました」
──こんなふうに伝えていました。
こういう伝え方をすると、ポジティブな印象を持ってもらいやすいですし、変に深掘りされることもなかったので、こういう風に答えるのがいいのかなと思います。
「他社の選考状況」についての答え方
それから、「他社の選考状況を教えてください」という質問もよくあると思います。
これに対しては、「御社しか受けていません」と答えていました。
この答え方って、新卒の就活だとまずNGだと思うんですが、第二新卒の場合は結構有効だと思っていて。
今の仕事を辞めていない状態で転職活動している、という前提ですよね。
つまり、「今の会社に不満があるから転職したい」というわけではなく、「御社でやりたいことがある」「御社に魅力を感じて応募している」ということ。
そして「もし御社から内定をいただけなかった場合は、今の会社で引き続き働きます」というスタンスを伝えると、安定感や自信を見せられるんです。
さらに「御社しか受けていない=熱意がある」と伝わりますし、「この人は内定辞退しないだろうな」と思ってもらえるんですよね。
実際、僕もそうやって答えて内定をいただけたので、有効だったんじゃないかなと思っています。
面接練習の方法について
最後に、面接練習の方法についてです。
もし手伝ってくれる人がいれば、それに越したことはないと思うんですが、僕は社会人だったので、友達に頼むとなると、同じく社会人で時間の都合も難しかったんですよね。
なので、基本的には一人でやっていました。
どうやってやっていたかというと、まずYouTubeで面接用の音声を流して、それに合わせて自分をカメラで撮影するという方法です。
これだと面接で話す練習にもなるし、あとで自分の話している様子を見返すことができます。
話すスピードや抑揚のつけ方などを客観的に見て改善できるので、一人でやるにはすごくおすすめの方法です。
最後に
こんな感じで、僕が転職活動でやっていたことを紹介しました。
どうですかね?
たぶん、そんなに難しいことは一切やっていなくて、基本的には誰でも真似できる簡単なことばかりだと思います。
やっぱり第二新卒の転職活動って、難易度がかなり高くて、なかなか内定がもらえないということも多いです。
だからこそ、メンタルがとても大事になってくると思います。