今回は、エントリーシート（ES）をぐっと魅力的にする方法をご紹介します。私も就活生の頃、何度も悩みましたが、コツを押さえれば一気に変わります。
この記事を読んでいる方も、今まさに「自分のESをどう改善すればいいのか」と感じているのではないでしょうか。私たちが普段行っているES添削の経験をもとに、すぐに使えるテクニックをお伝えします。
これから紹介する内容を意識すれば、ESがぐっと読みやすくなり、企業の目にとまりやすくなります。最終的には、自信を持って提出できる形に整えられるはずです。
では早速、学校では教えてくれない実践的なES改善のポイントを解説していきます。
ESシートの魅力をUPする方法
1. 応募先ごとにESを調整することが大前提
企業によって求める人物像や社風は大きく異なります。私も実際に経験しましたが、同じ内容のESでは通用しませんでした。
例えば、柔軟な発想を求める企業では、型にはまらないエピソードが評価されやすくなります。一方で、安定感を重視する企業には、責任感や継続性をアピールすると効果的です。
ホームページや採用ページをよく読み、企業ごとの価値観をつかみましょう。ESは、自分がどう見られたいかという視点で内容を調整することが何より重要です。
2. 同じ言葉でも伝わり方は大きく違う
ESでよく見かけるのが「努力しました」や「工夫しました」といった表現です。私も最初はそう書いていたのですが、差別化が難しいと感じていました。
そこで、私は言葉の強さを変えてみました。「とことん追求した」や「粘り強く取り組んだ」といった具体的で熱量が伝わる表現を選んだんです。
このように、似た内容でも表現を工夫するだけで印象が変わります。読み手の心に残る言葉を選ぶことが大切です。
3. 抽象的な言葉は必ず具体例で補う
「コミュニケーションを大切にしています」といった一文、私もよく書いていました。でも、それだけだと正直何も伝わらないんです。
たとえば私は、部活動で意見交換が難しいと感じたとき、活動後に個別に声をかけて話す時間をつくりました。すると、実はメンバー同士のすれ違いが原因だったことが分かったんです。
こうした具体的な行動や背景を添えるだけで、一気に説得力が増します。抽象的な表現に頼らず、具体的な経験で裏付けることが重要です。
4. ヒアリング内容はエピソードで見せる
「ニーズをヒアリングしました」とだけ書いても、実態が見えてきません。私はアルバイト先で実際にお客様の声を拾ったことがあります。
「料理はおいしいけど、内装が古くて入りにくい」という声を複数いただいたとき、それをきっかけに、店内レイアウトを改善する提案をしました。
このように、どんな声があり、それをどう受け止め、どんな行動に移したのかまで書くと、相手にもリアルに伝わります。
5. 成果は数字と評価で示すのが基本
「努力しました」「やり切りました」という言葉もよく見ますが、客観的な証拠がないと印象に残りません。私はSNSの運用を任されたとき、3か月でフォロワーを20％増やしました。
また、その取り組みに対して上司から「すごく助かったよ」と直接言われたこともあり、それをそのまま書きました。
こうした数字や評価の言葉を入れると、実績の説得力がぐっと増します。誰が見ても分かりやすい成果を示しましょう。
6つ目：文の長さにメリハリをつける
私がES添削でよく感じるのは、文のリズムです。
同じような長さの文が続くと、単調に見えてしまいます。
読み手も「3時間流れるBGMみたいだな」と、飽きてしまうんですよね。
そこで大事なのは、文の長さに変化をつけること。
短い文でキュッと締める。次は少し詳しく説明する。
そんな風に抑揚をつけるだけで、読みやすさが大きく変わります。
また、語尾の表現を変えるのも効果的です。
「〜ました」の繰り返しではなく、表現に少し変化を持たせましょう。
7つ目：複雑な文は思いきって分ける
私自身も経験があるんですが、1文に情報を詰めすぎると、伝わりにくくなります。
特に、ESでは読み手の理解が命なんです。
たとえば、長い一文よりも、伝えたいことを2文に分けた方が頭に入りやすいです。
「何が言いたいのか分かりにくい」と思われると損をします。
意識するだけで、ESの印象がぐっと良くなりますよ。
「この人、伝える力があるな」と思ってもらえるようになります。
8つ目：エピソードには期間や具体性を入れる
努力した経験を書くとき、期間を書かないのはもったいないです。
「3か月頑張りました」と「3年続けました」では、説得力に差が出ます。
私も以前、ただ「頑張った」とだけ書いてしまい、後で読み返して反省しました。
相手には、どれくらいの期間、どんなふうに続けたかが分かりません。
「どれだけの努力だったか」を示すには、具体的な数字が効果的です。
たったそれだけで、内容に深みが生まれます。
9つ目：起承転結を意識して構成する
ESにもストーリーが必要です。
ただ順調だった話より、失敗からの逆転エピソードの方が印象に残ります。
たとえば、最初はうまくいかなかったことを素直に書く。
その後、悩んで工夫した結果、どう乗り越えたかを書く。
これだけで、読み手に伝わる力が全然違ってきます。
私も過去のESで、あえて失敗談を盛り込んだところ、面接で興味を持たれました。
「この人、実体験があるな」と感じてもらえたようです。
エピソードはひとつに絞って深掘りする
欲張って複数の経験を書くと、どれも浅くなってしまいます。
「勉強とアルバイト、両方頑張りました」と書いても、どちらも印象に残らないんです。
それよりも、ひとつに絞って深く書いた方が伝わります。
たとえば、アルバイトでどんな課題があったのか、どう解決したのか。
その経験をじっくり描けば、読み手に強く響きます。
私も添削でよくアドバイスしますが、「一つでいいから、深く書こう」と伝えています。
最後に：ひとつずつ実践していこう
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。
今回お話しした内容の中に、「これはすぐ使えそう」と思えたポイントがあれば嬉しいです。
完璧なESをいきなり書く必要はありません。
私も少しずつ改善して、自分らしいESに近づけました。
ひとつずつ試していけば、きっと成果が出てきます。
応援しています。あなたの努力は、必ず届きます。
