こんにちは。今回は、未経験からWeb業界に転職したい方向けに、私が感じた乗り越えるべき壁や準備すべきことをお話しします。
Webデザインや制作に興味はあるけど、自信がない。
そんな方に、少しでも具体的なヒントが届けば嬉しいです。
転職前に考えておくべき3つのこと
まず、未経験で転職を目指すなら、事前に次の3点を整理しておくことが大切です。
- どんな会社で働きたいか
- 希望する職種や仕事内容は何か
- 働く場所や環境をどう選ぶか
これを明確にしておくだけで、転職活動がぐっと進めやすくなります。
まず一番大事なのは、自分が何をしたいかです。
なぜWeb業界なのか、将来どんな働き方をしたいのか。
ここがあいまいだと、企業に想いが伝わりにくいです。
私は最初の面接で何度も落ちました。
その理由は、目的がふわっとしていたからだと思います。
Web業界の4つの企業タイプを知っておこう
Web関連の会社といっても、いろんな種類があります。
- Web制作会社(他社のサイトを作る)
- 自社サービス会社(自分の会社のサイトを運営)
- ECサイト運営会社(ネットショップの会社)
- 広告やマーケティング会社(集客の支援を行う)
どのタイプが自分に合っているか、調べてみると良いと思います。
自分に合う職種をイメージしておく
Web業界にはさまざまな職種があります。
ディレクター、Webデザイナー、UIデザイナー、コーダー、エンジニアなど。
まだ勉強中でイメージがつかない方もいると思いますが、求人は基本的に職種別で出ています。
たとえば「デザイナー志望だけど、少しだけコーディングもできる」など、自分の得意分野を把握しておくと、応募先を選びやすくなります。
働く場所の違いは想像以上に大きい
都会と地方では、求人数が大きく違います。
たとえばWebスタッフという求人サイトで見ると、東京は80件以上。
大阪で約60件前後。
でも、鳥取や沖縄では1~2件しか出ていないこともあります。
つまり、地方だと選択肢がかなり限られるという現実があります。
リモートワークは誰でもできるわけじゃない
Web業界はリモートOKという印象がありますが、実は簡単ではありません。
特に未経験者は、フルリモートで採用されることがほとんどないのが現状です。
企業側も、教育やフォローのために出社を求めるケースが多いです。
最近では週1~2回の出社が基本という企業が増えています。
最新のリモート状況をデータで見てみる
令和6年版のテレワーク実態調査によると、
首都圏では38%の人がリモート勤務をしています。
全国平均は約25%。
ただし、フルリモートはわずか2.5%ほどにとどまっています。
しかもこの中には、経験者や専門スキルを持つ人が多く含まれています。
つまり、未経験でのフルリモートはかなりハードルが高いということです。
自分のレベルと企業の求める基準をすり合わせる
企業ごとに求められるスキルレベルは違います。
たとえば、実務経験が必要なところもあれば、ポテンシャル採用の会社もあります。
私の場合は、企業ごとに「ここは高め」「ここなら今の自分でも狙える」
というように、レベルをざっくり可視化していました。
これは大学受験と少し似ています。
この学部には何点必要、といった基準を自分で作るイメージです。
準備をしっかりすれば、未経験でも道は開ける
未経験でWeb業界を目指す場合、やみくもに動くと挫折しやすいです。
ですが、事前にしっかり調べて準備すれば、道は見えてきます。
働きたい会社の特徴や職種の違い、求人数の地域差など、まずは知ることから始めましょう。
私自身、迷いながらも少しずつ準備を進めて、ようやく内定をつかむことができました。
未経験転職が難しい6つの理由
1. 応募準備に時間がかかる
Web業界ではポートフォリオが必須になります。
自分で作品を作って見せられる状態にするまで、早くても2〜3ヶ月。
中には半年以上かかる人もいます。
何を作るか考えるだけでも、想像以上に大変です。
私も最初は、手が止まってばかりでした。
実力以上に「見せ方」が問われる業界です。
2. 未経験OKの求人が少ない
最近は「未経験歓迎」と書かれた求人が減っています。
理由は、応募が殺到して選考に時間がかかるからです。
企業側も、少しでも即戦力を求めているのが本音です。
ただ、実際には未経験でも通過する人もいます。
スキルや熱意があれば、書いていない求人でも可能性はあります。
3. 地方求人が極端に少ない
地方ではWeb系の求人自体がほとんどありません。
たとえば、東京や大阪では求人が多く出ていますが、
地方都市や郊外では数件しかないことも珍しくありません。
そのため、引っ越しを考える人や、
通勤可能な都市部を狙う人も多くいます。
4. 書類で落とされる確率が高い
ポートフォリオが整っていないと、書類で落ちやすいです。
また、年齢や実務経験の有無で判断されることもあります。
特に30代以降は、経験を重視される傾向があります。
私も何社も落ち続けて、ようやく面接に進めました。
やはり、諦めずに応募を続けることが大事です。
5. 課題選考があると長期戦になりやすい
中には、選考で課題制作がある企業もあります。
実力重視の会社や、レベルの高い制作会社に多い傾向です。
課題に1週間、選考にさらに1〜2週間と、
ひとつの選考で1ヶ月以上かかることもあります。
6. 転職までが長く、モチベが続かない
未経験での転職は半年〜1年かかるケースも多いです。
私も実際、何度も心が折れそうになりました。
いつ会社を辞めるか、生活費はどうするか、
不安が重なってモチベーションが下がることもあります。
だからこそ、小さな成功体験を重ねることが大切です。
未経験転職を成功させる4つのポイント
1. ポートフォリオの質を上げよう
とにかく作品のクオリティが第一です。
作例が3つあると、応募の幅が一気に広がります。
私は模写やLP風デザインを中心に作成しました。
人に見せてフィードバックをもらうのも効果的です。
2. 応募先のジャンルを広げよう
有名な制作会社ばかりを狙うと難易度が高いです。
まずはEC系や自社サービスの運営会社、
小規模な広告代理店も候補に入れてみましょう。
私も最初は制作会社だけに絞って失敗しました。
幅を広げることで、チャンスが増えていきました。
3. 書類もこまめにブラッシュアップしよう
ポートフォリオだけでなく、履歴書や職務経歴書も重要です。
企業ごとに内容を変えることで、通過率は上がります。
自分の経歴に自信がなくても、
「なぜこの業界なのか」「どんな学びをしたか」を丁寧に伝えることで、
誠意が伝わる文章になります。
4. 改善と行動を地道に続けよう
結局のところ、やるべきことはシンプルです。
ポートフォリオを磨く、書類を見直す、応募を続ける。
この繰り返しが、未経験者にとって一番の近道だと思います。
うまくいかないときこそ、粘る力が問われます。
私もたくさん落ちましたが、最後は1社が拾ってくれました。
実務経験を積んで確実なキャリアを築こう
未経験から内定をもらったら、
まずは現場に出て実務を積むことが大切です。
理想の会社に行くのは、その後でも遅くありません。
経験がつけば、次の転職でも選択肢は広がります。
だからこそ、まずは一歩踏み出してみてください。には「自分を受け入れてくれる会社にまず入る」というのが大事なんですよね。そうすれば、もう未経験ではなくなるわけです。会社での仕事内容はわからないかもしれませんが、経験を早く積むことの方が重要です。
なので、自分が入りたい会社にすぐ入れない場合は、早めに方向性を変えて、入れる会社にまず入りましょう、というのがご提案になります。
そして、実務経験を1年確実に作ってから、その後を考えた方が圧倒的に早く進めます。まずは、自分の身の丈に合った会社を早めに見つけて、「自分だったらここで活躍できる、こういうことができるんじゃないか」というところを考えて、早く応募して早く決めていくことをお勧めします。そして同時に、ポートフォリオや制作物、スキルのレベルアップを並行して進めていってください。