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20代でコンサル転職は厳しい?未経験の壁を乗り越えた現役コンサルタントのリアルな本音

今日は「転職者インタビュー:20代からのコンサルティングキャリア」ということで、お二人のゲストをお招きして進めていきたいと思います。


目次

自己紹介:教育業界・医療業界からの転職者

では、自己紹介をお願いします。Kさん、どうぞ。

はい、Kと申します。私は教育事業を展開する会社で、営業を担当しておりました。

はい、ではTさんお願いします。

はい、私は現在3社目でして、1社目は製薬会社でMRとして営業をしておりました。その後、医療コンサルティング会社へ転職し、薬局や病院向けのコンサルティングを行っておりました。

本日はよろしくお願いいたします。


コンサル転職を目指したきっかけ

ちなみに、Kさんは20代前半で、Tさんは20代後半での転職という位置づけですね。

ではまず、コンサル転職を目指したきっかけについて教えてください。

私からお話しさせていただきます。私は法人研修の営業をしていたのですが、自社のサービスにとらわれず、企業様をサポートしたいと思ったことがきっかけで、転職を決意しました。

つまり、より総合的な企業支援を行いたかったということですね。

私はずっと医療業界で働いていたのですが、業界内にいる人の多くが、私のように医療業界しか知らないという状況でした。
それで「本当に業界を良くできるのだろうか」と考えたときに、一度業界外に出て、根本的に業界を良くするための知識を得たいと思い、転職を考えたというのがきっかけです。


コンサル転職に対する不安

コンサル転職って、今はかなり増えてきていると思いますが、とはいえ不安な点も多いですよね。特にどんなことに不安を感じましたか?

私の場合、大きく2つあります。先ほど関さんからもあったように、私は20代前半での転職でしたので、経験が少ない中で、優秀な方が多いコンサル会社で自分が通用するのかという不安がありました。

もう一つは、前職では上司や同僚にとても可愛がっていただいていた実感がありましたので、新しい組織でも同じように馴染めるのか、人間関係がうまくいくのか、という不安がありました。

前の職場ではカルチャーも含めて、良い形で過ごされていたわけですね。それが新しい環境でも再現できるのか、というのは確かに気になる点ですよね。

私は新卒からずっと医療業界だったので、特化した業界知識しか持っておらず、それが急に幅広い業界に対応しなければならないという点で、「本当に通用するのかな」という不安がありました。

また、私は比較的直感で動くタイプだったのですが、コンサルではロジカルシンキングや論点思考、仮説思考が求められますので、そういったスキルが今の自分に身につくのかという懸念もありました。


前職の経験で生きたスキル・苦戦した点

では、実際に転職してみて、前職の経験やスキルの中で活きた部分、あるいは苦戦した点について教えてください。

私の場合、前職でも個人・法人問わず様々なお客様と対面で面談する機会が多かったので、そうしたコミュニケーション能力は活きたと思っています。

つまり、営業経験がコンサルでもしっかり活かされたということですね。

Tさんはいかがですか?

私は医療業界の知見がしっかり自分の中で蓄積されていた実感があったので、それが一つの軸として役立ちました。
また、営業経験があったことで、営業マンへの感情移入や事業者目線で物事を考えられる点は、ビジネススキルとして強みになったと思います。


マインド面で活きた要素とは

ここまでスキル面のお話をしてもらいましたが、考え方やマインドの面で活きた部分があれば教えてください。Tさんからどうぞ。

私は、これまで動画を投稿してきた経験があり、その中で「自分ならここまで到達できる」という自信が元々ありました。
また、30代を前にした転職ということもあり、これまでの職歴や適性、ライフプランを踏まえたうえでコンサル業界を選んだので、努力することへの覚悟がぶれなかったというのは、大きなマインド面の支えになったと思います。

つまり、覚悟がしっかり定まっていたという点がよかったわけですね。

私は2点あると思っていまして、まず一つは「素直さ」ですね。

キャリアが浅い時期だからこそ、周囲を巻き込む姿勢が活きた

前職でも、やはりまだまだキャリアとしては浅い時期でしたので、成果を残すためには周囲の先輩方を巻き込んで成果を出す必要がありました。
ですので、専門学校で学んだ「素直に向き合う姿勢」という部分については、現職でも活きているのかなというふうに思っております。

前職で磨かれた「前向き思考」が今も支えに

もう一つは、リブコンサルティングのマインドにもある「前向き思考」の部分ですね。そこは前職でだいぶ磨かれたところでしたので、今のような高い負荷がかかる環境でも活かされているのかなというふうに思っております。
ある意味、営業職としてきちんとアタックし続ける姿勢や、20代前半という点で、いろいろなことを素直に聞けるという部分の良さがそのまま活かされたのかなと思っています。


コンサル転職で最も苦戦したのは「チームワーク」

では逆に、これは苦戦したという点について伺いましょうか。

はい、もちろん論点整理や仮説思考など、言うまでもなく重要なポイントではありますが、特に一つ挙げるとすれば「チームワーク」、つまりチームで仕事をするという点が自分にとってはすごく難しかったと感じています。
これまでは個人営業で、一人でお客様を持ち、すべてを自分で完結させるような働き方だったので、チームで成果を出すにはどうすれば良いのか、という点でマインドチェンジが必要でした。そこが最初に苦戦した部分だったのかなというふうに思っています。

コンサルにおける「チームワーク」とは何か?

なるほど。コンサルの方が個人プレーの印象があって、逆に事業会社の方がチームワークのイメージが強いというのが一般的かと思うんですが、コンサル会社でのチームプレーというのは、具体的にどういうことを指すのでしょうか?一言でコメントいただけますか?

そうですね。クライアントの成果のために「今の自分の役割はこうだけど、こういう方向性もあるのではないか」といった提案を、みんなで出し合いながらより良いものを作り上げていく、というのがコンサルにおけるチームワークだと感じています。
つまり、内容を高めるためにいろんな人が意見を出し合い、自己完結せずに作っていく、というところですかね。


初めて直面した「論理的思考力」の壁

はい、分かりました。では、ほかに苦戦したことはありますか?

これも少しありきたりな話で恐縮なのですが、「論理的思考力」という点にはかなり苦戦したなというふうに思っています。
前職では、どちらかというと「自分、できるんじゃね?」と思っていたんです。「コンサル向いてるかも」とすら思っていたんですが、いざ入ってみると全然そんなことはなかった、というのが現実でした。
初めて、人の話についていけないというような状況に陥って、本当につまずいたポイントだったと思っています。

今はキャッチアップを続けながら成長中

初期の頃、そのあたりは「ちょっとレベルが違うな…」と感じる部分もあったんですね。とはいえ、今はもうついていけてるんですか?

なんとか今、頑張っています。トレーニングや経験を通してキャッチアップしていく中で、少しずつ対応できるようになってきたのかな、という感じですね。

「ずっとついていけないんです」って言われたらこのインタビューとしてはまずいなと思ってたので、それを聞いて安心しました(笑)

大丈夫です(笑)


コンサル転職をして本当によかったと思えたこと

では、コンサルに転職して「改めてよかったな」と思うことを、一言ずついただけますか?では、Tさんからお願いします。

一つ挙げるとすれば、「仕事に対して同じようなマインドを持つ人が多い環境に身を置けたこと」が本当に良かったなと思っています。
前職では、そういったギャップに悩み、「ここに自分は居続けていいのかな」と迷うこともありましたが、今は「成果を出すために何ができるか」と向き合っている人たちと一緒に働けていることが、とても大きな価値だと感じています。

前職とのギャップを乗り越えて

それは前職では、自分だけが一生懸命頑張っていて、頑張ってない人と同じ評価を受けているようなギャップがあった、ということですか?

そうですね。浮いてるような感じもあったし、「なんで自分は頑張ってるのに、あの人と同じ評価なんだろう」みたいな、気持ちの面でのモヤモヤがあったと思います。

「自分が商材」としての自由と責任

では、Kさんはいかがでしょうか?

私は転職理由のところにもあったんですが、営業では「自社サービスに限定されている」という部分に少し不自由さを感じていて、そこがまさに解消されたのが良かった点です。
コンサルでは、自分自身がいわば“商材”ですので、自分の成長や努力がそのままクライアントの成果や満足度につながる。それがすごくやりがいになっています。
実際に、昨日もクライアントの経営者の方とパートナーシップを築けたことが、本当に嬉しくて。改めて「この仕事、いいな」と実感できました。

転職の課題感をしっかり解消できた

なるほど。つまり、転職のきっかけであった「サービスが閉じている」という課題感は、コンサルに来てしっかり解消されたということですね?

まさにそうですね。本当に、イメージ通りになってきたと感じています。

そこが逆に難しさでもあるとは思いますけどね。

そうですね。


面接前にやっておくべきこと:徹底した自己分析と志の言語化

では最後に、この動画をご覧の方へ。20代でのコンサル転職を考えたときに、面接対策や現職中にやっておくべきことについて、アドバイスをお願いします。では、Kさんからどうぞ。

はい。私は20代前半での転職でしたので、だからこそかもしれませんが、「自分のスキルをアピールする」というよりは、徹底的に自己分析をして、「自分が将来どうなりたいのか」「そのために何でコンサルなのか」を言語化することが非常に大切だと思っています。

確かに、実績よりもその先の考え方や伸びしろをどう伝えるかが重要ですよね。

おっしゃる通りですね。実績で言うと、正直もっとすごい人はたくさんいると思いますので。


自己分析と職務経験の“紐づけ”を徹底する

なるほど、分かりました。では、Tさんお願いします。

はい。先ほどのお話とも重なりますが、自己分析に加えて、今までの職務経歴で何を得たのか、それをどう次に活かしたいのかという“紐づけ”をしっかり言語化することが大切だと思います。
また、前職の経験がどれだけ再現性を持って発揮できるのかを、いろんな角度から説明できるようにしておくと良いのかなと。

そのあたりは、準備を意識すれば誰でもできることですもんね。

はい、そう思います。

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