今回は、自称「見た目も中身も完璧な30代婚活女性」が、なぜか男性からスルーされてしまったというお話をしていきたいと思います。
これまた思わず笑ってしまうようなタイトルですが、実際に寄せられたご相談内容なんです。でも、ここまで自信を持てるって、本当にすごく幸せなことですよね。多くの女性が「自分なんて…」と自信を持てない中で、「私は見た目も中身も完璧なんです」と言えるのは、素晴らしいことだと思います。
そんな前置きをしつつ、私のもとに届いた相談内容をまず読み上げていきたいと思います。
私は32歳です。婚活を始めて1年が経ちましたが、なかなか結婚できず、相談に乗ってほしいです。
私はミス◯◯にも選ばれたことがあり、容姿も整っていてスタイルも良いです。見た目だけでなく頭も良く、◯◯大学を卒業しています。
見た目も頭も良い私は、婚活中の男性から敬遠されてしまっているのでしょうか?
あまりにも完璧すぎると、男性から「高嶺の花」だと思われて、手を出しにくくなってしまうのかなと感じています。
そのせいか、申し受けもあまりなく、私から申し込んでも「自分とは釣り合わない」といった理由で断られてしまいます。
でも、だからといって私の素晴らしい過去を消すことはできません。
あまりにも完璧すぎると、婚活ではモテなくなってしまうのでしょうか?
個人的にアドバイスをいただきたいです。
ありがとうございます。この内容は紹介OKという了承を、きちんとご本人からいただいておりますので、私が勝手に公開しているわけではありません。念のため、先にその点をお伝えしておきます。
さて、相談内容に戻りますが、見た目も良くて頭も良いというのは、証拠もあるので本当だと仮定しましょう。
それなのに1年も婚活していて、男性からの申し込みがほとんどなく、自分から申し込んでもOKがもらえないというのは、正直おかしいですよね。
「完璧だからモテない」なんてことは、絶対にありません。
もしモテていないとしたら、どこかに“嫌味っぽさ”がにじみ出ているとか、必要以上にそれを強調しているなど、別の問題があるはずなんです。
そして大学名についてですが、公開・非公開は自由に選べます。これは男女問わず選択できます。
まず、有名でも国立でもない大学の場合、大学名を公開してもメリットがないことが多いので、非公開にしておくのが良いでしょう。
広島には「誰でも入れる大学」として有名なところがあるんですが、仮にその大学名が男性のプロフィールにバンと書いてあったら、「ああ、勉強してこなかったんだな」と、高卒の私でも思ってしまうんですよね。
ですから、書いてもメリットにならない大学名は、最初の段階ではあえて公開しない方が良いということになります。
一方、東大・慶應・早稲田といった有名大学を卒業している方は、現状を踏まえて大学名を公開するか非公開にするかを、担当者ときちんと相談して決めるべきです。
たとえば、有名大学卒でも年収が200万円台や300万円台で派遣勤務だと、大学名と年収のバランスが取れておらず、男性から違和感を持たれてしまうかもしれません。
理由があるなら、実際に会ったときに伝えた方が効果的なので、最初は大学名を伏せて、デートを重ねた方がうまくいくケースも多いんです。
逆に、30代で年収700万円以上ある女性の場合は、どんな男性と結婚したいかによって、大学名の公開・非公開を考えるべきです。
だって、東大卒・年収700万円以上・32歳女性って、ものすごいインパクトがありますよね。
そうなると、高卒・年収300万円台の30代男性は「自分とは住む世界が違うな」と思ってしまいますし、ハイスペ男性はハイスペ男性で「結婚後は家を守ってほしい」と考えるなら、「このバリキャリ女性は違うな」と思われてしまうかもしれません。
つまり、女性の場合も大学名や年収を公開するかどうかは、バランスや狙っている男性像を含めて、戦略的に考える必要があるということです。
そして、さきほどの32歳女性も、自分の持っている武器をすべてプロフィールにドーンと出してしまっているんじゃないかなと思うんですよ。
だって、あれだけ自信満々に「見た目も良くて頭も良いです」って言ってるぐらいですから、プロフィールでもそれを隠しているとは思えません。
そうすると、これはもう完全に戦略ミスです。お見合いが成立していないのが、何よりの証拠になります。
持っている武器を最初から全部見せることが正解なのかどうかは、人によって異なります。だからこそ、婚活のプロである担当者に相談するのが一番なんです。
それに、いくら完璧な女性であっても、男性に相手にされない人はいます。その理由を、今からお伝えしていきます。
男性にスルーされる理由①:プロフィールの主張が強すぎる
たとえば、「私はこの大学を卒業しました」「今の仕事が楽しくて辞めるつもりはありません」「これだけ稼いでます」「面倒なことは家事代行を使ってお金で解決します」――
こんなことがプロフィールに書かれていたら、男性はどう感じるでしょうか?
仕事仲間としてならアリかもしれませんが、結婚相手としては「うーん…」と感じてしまうかもしれませんよね。
個性のないプロフィールも微妙ですが、主張が強すぎるプロフィールも、やはり微妙です。
学歴や年収が同年代女性より突出している場合、わざわざ自己PRでそれを強調するのではなく、男性が抱くであろう不安を先回りして解消するような文章を入れた方が良いんです。
たとえば、「この人、東大卒なんだ」「年収700万あるのか」と男性が一瞬ひるんだとしても、
「私は一緒にいて楽しい人、笑い合える人と結婚したいので、男性の条件にはこだわりません。あえて言うなら、家族との時間を大切にしてくれる人が理想です」といった、柔らかくてかわいらしいPR文を入れると印象が変わります。
逆に、年収を非公開にする場合も、「私は結婚後も今の仕事を続けたいと考えており、経済的にも男性ひとりに頼らず、共に支え合っていきたいと思っています」「パートナーに何かあっても、私が支えるつもりで働いていますので、安心してください」といったフォローを加えておくと、男性は安心できます。
男性は、結婚を考えるときに必ずといっていいほど「自分が家族を養えるか」というプレッシャーを感じます。
その不安を最初から軽くしてあげられるような表現を、プロフィールの中で意識すると、ぐっと印象が良くなりますよ。
完璧な女性が相手にされない理由②:自分の存在意義がわからなくなるから
完璧な女性の欠点は、まさにその「完璧さ」にあるんです。
男性って、自分がいなきゃダメだなって思えるような女性と一緒にいることで、自分の存在意義を感じられるんですよね。
だからこそ、頼ってもらえると嬉しいし、「自分はこの子にとって必要な存在なんだ」っていう気持ちになるんです。
パパ活してる女性にとっての“パパ”も、まさにそんな存在じゃないですか。
パパはお金担当で、ブランドバッグを買ってあげると女の子がすごく喜んでくれる。
だからこそ、「この子に必要とされている」って感じて嬉しくなっちゃう。
その結果、もっと喜んでもらいたくて、どんどん欲しいものを買い与えてしまうんですよね。
婚活中の男性も同じです。
「自分がいなきゃダメだな」って思える女性に対しては、「支えてあげたい」「幸せにしてあげたい」という気持ちが強くなる。
逆に、何でも自分でこなせるような女性に出会うと、「この人は自分がいなくても一人でしっかり生きていけそうだな」って思ってしまって、自分の存在意義を見失ってしまうんです。
だから、完璧な女性は「完璧であること」自体が欠点になってしまうんですね。
完璧な女性が相手にされない理由③:自信満々で性格がきつそうに見える
実際はそうじゃなかったとしても、完璧な女性って「性格きつそう」って思われがちなんですよ。
ちょっとでも思い通りにならなかったり、配慮が足りなかったりすると、不機嫌になりそうだなっていうイメージを持たれてしまいます。
たとえば、「東大卒で、年収700万円、美人」という条件が揃ってる女性を思い浮かべたときに、男性の皆さん、タレ目で話し方がゆっくりな女性を想像しますか?
おそらく、キリッとした目で、シャキシャキ話す女性を思い浮かべる方が多いんじゃないでしょうか。
そうすると、その見た目や話し方から連想して、「性格きつそうだな」とか「思ったことをズバッと言いそう」っていう印象を男性は持ってしまうんです。
これはもう、誰が悪いというわけでもなく、そう見られてしまう傾向があるということです。
だからこそ、自己PRの中で「私は性格がきつくありませんよ」ということを、エピソードを交えて伝える努力が必要になります。
自分のプロフィールを見た男性がどう感じるのかを想像したうえで、ネガティブな印象を打ち消すような内容を自己PRに加えておくと、敬遠されにくくなります。
完璧な女性が相手にされない理由④:隙がなくて近づきにくい
完璧な女性って、「しっかりしている」「何でも一人でこなせそう」って思われがちです。
そのイメージから、「近づきにくいな」「隙がないな」って思われやすいんですよね。
でも、隙がまったくない人なんていませんし、おっちょこちょいな部分がゼロな人もいません。
私が昔働いていた職場にも、バリバリ仕事ができる本当に素敵な女性上司がいたんですが、第一印象は「怖そう」「性格きつそう」「ミスしたら怒られそう」って感じだったんです。
でも、実際に一緒に働いてみると全然違ってて。
ミスしてもちゃんとフォローしてくれるし、怒ることもなくて、「次に同じミスをしないために、どうしたらいいと思う?」っていうような言い方をしてくれるので、萎縮せずにとても楽しく仕事ができました。
さらにその上司は、仕事は完璧だったんですけど、プライベートは天然で、みんなが心配してしまうくらい抜けてるところがあったんです。
そのギャップがすごく魅力的で、「この人も人間なんだな」って、なぜか嬉しくなったのを今でも覚えています。
だからこそ、完璧だと思われがちな女性は、あえて失敗談やおっちょこちょいなエピソードをプロフィールに自然に盛り込んでおくと、そのギャップに男性が惹かれるかもしれません。
完璧な女性が相手にされない理由⑤:競争率が高そうに見える
プロフィール上で完璧な女性って、「他の男性からもたくさん申し込みがありそうだな」と思われて、申し込む前に諦められてしまうことがあるんです。
よく聞きませんか?
「高嶺の花は手を出しにくいけど、手頃なブスは親近感があって近づきやすい」とか。
だから、めちゃくちゃ美人より、ちょいブスで愛嬌のある女性の方がモテるっていう、不思議な現象が起こったりするんですよね。
毎月申し込める枠には限りがあるので、「どうせ相手にされないだろうな」と思って、完璧すぎる女性には男性が申し込まないんです。
もちろん、自分の身の程が見えていない男性は、そういった女性にも平気で申し込んできたりしますが、ちゃんと自分のことを理解している男性は、「高嶺の花すぎる女性」には申し込まないんです。
結果的に、男性からの申し込みは少なくなってしまって、仮にあったとしても「おいおい、ふざけんなよ」って思うような、だいぶ年の離れた男性からの申し込みがちらほら入る程度。
現実的に「会ってみたいな」と思える男性からの申し込みは、ほぼないという状態になります。
だからこそ、プロフィール上で“完璧な自分”を作らないことがとても重要なんです。
さっきも言いましたが、完璧な人は「完璧であること」が欠点です。
だからこそ、「私もあなたと同じ、普通の人間なんですよ」ということをアピールする、ちょっと難易度の高いテクニックが必要になります。
欠点が多い人は、完璧に近づくようなプロフィールを作ってもらえばいいし、もともと完璧な人は、それをあえて崩すプロフィールを作るというイメージです。
最後に:プロフィールはほぼ確実に手直しが必要
皆さんのプロフィール、大丈夫ですか?
自分で適当に作ったものは、99.9%の確率で手直しが必要です。
だからこそ、たくさんの異性に申し込む前に、まずはプロフィールを改善することから始めてみましょう。
客観的に見れば「ここはこうした方がいいよな」って簡単にわかるんですが、自分のことになると周りが見えなくなってしまうんです。
「自分のことは自分が一番よくわかってるから大丈夫!」っていう人もいますが、人って驚くほど自分のことがわかっていません。
だからこそ、婚活を知り尽くしているプロと一緒に活動した方が、結果的に近道になるって言われているんです。
自己流の婚活をしてしまうと、「変えなくていいところを変えてしまう」「変えるべきところをそのままにしてしまう」といったズレが生じて、ほとんどの人がうまくいきません。
そのまま婚活が長引き、結婚できないままやめてしまう…そんな結果になってしまいます。
皆さんには、そうなってほしくないんです。
私も、皆さんには幸せになってほしいと心から思っています。