今日は、皆さんが新天地でより充実したキャリアを築くために、モチベーションが最高潮の今だからこそやっておいてほしい「3つの準備」についてお話ししたいと思います。ぜひ最後までご覧ください。
それでは、本題に入りましょう。
①「なぜこの会社を選んだのか」を改めて整理しておく
まず一つ目は、「なぜ自分はこの会社を選んだのか」を改めて整理しておくことです。
皆さんは今回の転職活動・就職活動において、きっとたくさん自己分析をして、会社選びにも真剣に向き合ってきたと思います。そして、その選んだ会社が「自分の軸に合っている」と思ったからこそ、今この会社に入社する決断をされたのだと思います。
たとえば「自分は〇〇を大切にしていて、この会社はその点において当てはまっているから選んだ」というように、自分がどうしてこの会社を選んだのかを改めて整理し、普段使っているノートなどにメモしておいてください。
これをやってほしい理由は、主に2つあります。
成長スピードを上げる「目的意識」
1つ目の理由は、「自分が何のためにこの会社に入社したのか」という目的意識を持つことで、成長スピードが上がるからです。
なんとなく練習するのと、明確な目的を持って練習するのとでは、結果に明らかな差が出るというのは、皆さんもこれまでの経験からご存じだと思います。
さらに人には、「意識したことに関連する情報が自然と目に留まりやすくなる」という心理的な効果もあります。情報が溢れていても、なぜか自分が好きなことや気になっていることに関する情報だけが、目に止まって不思議と発見できることってありますよね。
「なぜこの会社に入社したのか」という目的意識を常にクリアにしておくことで、それにまつわる情報が不思議と集まってきます。
逃げたくなった時の「踏ん張りの軸」
2つ目の理由は、「逃げたくなった時の踏ん張りになる」ということです。
はっきり言って、仕事って楽しいことばかりではありません。精神的に辛いことや体力的にしんどいことも、普通にあります。
仕事が辛いとき、人はふと「自分はなんでこの会社にいるんだろう?」「なんでこの仕事をしているんだろう?」「何のために頑張ってるんだろう?」と分からなくなってしまうことがあります。
そんなとき、目的を見失っていると踏ん張りがきかなくなってしまい、環境を変えたくて、安易に転職などの選択肢に飛びついてしまうことがあります。
だからこそ、今のうちに「なぜ自分はこの会社に入社することを決めたのか」を、言葉にして整理しておいてください。それが、いつでも立ち返れる“原点”になります。
②「新しい環境はつらい」という前提を持つ
次に2つ目。「新しい環境はつらいものだ」という前提を持っておきましょう。言い換えると、「心の準備をちゃんとしておきましょう」ということです。
今、新しい環境に対するワクワク感や大きな期待を抱いている方も多いと思います。ただ、しっかりと知っておいてほしいのは、新しい環境に適応するには、大きなエネルギーが必要であり、それに伴うストレスもかなりあるということです。
ストレスがかかるのは「当然のこと」
これまでの“当たり前”が通用しなくなることもあるでしょうし、今までのやり方を大きく変えなければならないこともたくさん出てくると思います。
そんなとき、ふと「自分には合っていないんじゃないか」とか、「前職のほうがよかったんじゃないか」と感じてしまうこともあると思います。
でもそれは、“環境が変わった”というだけであって、誰にでも起こる普通の反応です。新しい環境には、さまざまな変化があり、それに一定のストレスが伴うのは当然のことです。
前職だって、最初は不慣れなことばかりで、きっと適応するのに時間がかかったはずです。そういうものなんです。
3ヶ月は「慣れる期間」として受け入れる
なので、少なくとも最初の3ヶ月くらいは「ある程度のストレスはある」と心づもりしておいてください。
もし途中で「ミスマッチかもしれない」と感じたとしても、「合っていないところ」を数えるのではなく、「合っているところ」を意識して数えるようにしてください。
「逃げ場」を作っておこう
ここまでで、仕事には辛いこともあるし、新しい環境に適応するのは大変だというお話をしてきました。
だからこそ、「なぜこの会社を選んだのか」をしっかり整理しておき、立ち戻れる場所を作っておいてほしい。そして、「痛みを伴うものだ」という覚悟も持っておいてほしいんです。
でも、それでも――本当に辛いときって、やっぱりあるんですよね。
心が限界になる前に、「逃げ場」を決めておく
そんなときに我慢しすぎてしまうと、心の健康を損ねてしまいます。だからこそ、あらかじめ相談先や逃げ場を決めておいてほしいと思います。
イメージとしてはこんな感じです。
- 「○○くらい辛くなったらカウンセリングを受けよう」
- 「△△くらいしんどくなったら、有給を1日とってリフレッシュしよう」
- 「□□くらい疲れたら、友人に思いっきり愚痴をこぼそう」
こういったラインを、自分の中で決めておくことが大事です。
苦しいときほど、冷静な判断って本当にできなくなりやすいんですよね。だからこそ、自分がどのレベルで“休む・頼る”べきか、逃げるべきか――あらかじめその“逃亡ライン”を決めておきましょう。
そして、そのつらい状況が長く続くようなら、「逃げの転職」を選ぶという選択肢も、あっていいと思います。
そのときは、またこの動画を見返してもらえたら嬉しいです。
「サードプレイス」を持つことの大切さ
ちなみに、利害関係のない人間関係や居場所――いわゆる“サードプレイス”を持っておくことも、とても重要です。
仕事の同僚や先輩、家族や友人には、なかなか相談できないことってありますよね。
そんなときに、「職場でも家庭でもない、第三の居場所」があると、自分の生活の安定につながります。
最後に|新生活を迎える皆さんへ
今日は、4月入社を迎える皆さんに向けて、「入社前に必ず準備しておいてほしい3つのこと」をお話ししてきました。
改めてまとめると、
- なぜこの会社を選んだのかを整理しておく
- 新しい環境はつらいという前提を持っておく
- 逃げ場を作っておく
この3つのことを、ぜひ意識してほしいと思います。