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面接で短所は?と聞かれたらチャンス!内定を勝ち取る戦略的回答術


今回は「あなたの短所は何ですか?」と面接官から聞かれたときに、どういうふうに答えればいいのか、そのあたりについて少しお話しできたらと思っています。


目次

短所を考える前に「強み」から考える

まずですね、「あなたの短所は何ですか?」という質問にどう答えるかを考えるときに、いきなり短所を思い浮かべるのではなく、まずはご自身の強みを思い浮かべてみてください。

当然、皆さんは面接の中で自分自身をアピールしなければいけませんよね。
「自分の強みはこういうものです」といったことは、当然、準備しているはずです。

その準備ができていれば、「短所は何ですか?」という質問への準備も、ほぼできていると考えて大丈夫です。


長所と短所は表裏一体

これはどういうことかというと、あなたの長所を別の視点から見たときに、それが短所になりませんか? ということなんです。

そして、面接官はその短所をどうカバーしているのか、どんな行動や考えをしているのかを聞きたいと思っているんですね。

つまり、「あなたの短所は何ですか?」というのは、ただ単に短所を聞いているのではなく、結局はあなたの強みに関係する質問であり、あなたのアピールにつながってくる質問なんです。


具体例:フットワークの軽さが長所であり短所にもなる

たとえば、あなたの長所が「フットワークが軽い」「明るい」「何でもすぐ行動に移せる」ということだったとします。それは素晴らしい挑戦姿勢ですよね。

一方で、「考えが浅い」「考えがまとまらないうちに動いてしまう」といったことは、別の視点から見ると短所になります。


短所への対応策も伝える

では、その短所に対してどう対処しているのか。

たとえば、「動き出す前にチェック項目を自分の中でルーティン化している」といった対応策があれば、「フットワークの軽さ」は損なわず、きちんと思考してから行動しているという印象を与えることができます。

あるいは、「行動と並行して考える」ということを高いレベルで実現するために、常に準備を整えている、というような話ができると良いですね。

こういった話ができると、「短所をカバーしつつ、長所を最大限に活かす行動ができている人だ」と見られるわけです。


なぜ短所を聞くのか? 面接官の意図を理解する

だから多くの場合、皆さんが自己PRなどで強みを話した後に、「ちなみにあなたの短所は何だと思いますか?」という質問が飛んできます。

つまり、自己PRの中で話した強みに対して、「それを別の角度から見たときに、ちゃんと課題も認識していて、それに対する対策も考えているか?」という意図で聞かれているわけです。


少しいやらしい面接官だと、こういうふうに聞いてくることもあります。

「ごめんね、全然話変わるんだけど」とか言って、話が一度分断されたように見せて、「ちなみに、あなたって短所は何だと思います?」と聞いてくるわけです。

ここで、それまでの話を完全に切り離して短所だけを答えてしまうと、ちぐはぐな回答になってしまう危険性があります。


面接官の意図を踏まえて準備する

また、面接官の意図を理解せずに話してしまうと、「この人は質問の背景を汲み取れていないな」と思われてしまう可能性もあります。

もちろん、面接官の性格を理解する必要はないんですが、自分の短所をきちんと認識していて、それをカバーすることで自分の長所がより際立つ、という思考や行動ができているかどうか。

そういったことは、優秀な人材の特徴としてよく見られるものなんですね。

NGな短所の答え方とは?

で、あと「NG回答」というのもあって、まあこれは一般的にもよく知られていることかもしれませんが、一応お話ししておこうと思います。

やっぱり、長所でカバーできない短所ですよね。つまり、短所のほうが長所よりも勝ってしまうパターンです。

たとえば、「短気」とか「時間にルーズ」とか、そういった部分ですね。
こういった性格って、いくら「カバーしよう」と思っても、やっぱり根本的に嫌がられる性質になってしまうので、そういうものは短所として話すのはちょっとリスクが高いかなと思います。


素直すぎるのは逆効果になることも

何でもかんでも素直に話せばいいってわけじゃないんですよ。
正直に話すことが正解とは限りません。

もうね、就活っていうのはビジネスの現場と一緒ですから。
結局、自分自身をどうアピールするかっていうことなんですよね。

もちろん、「自分のすべてをありのまま理解してもらって内定がほしい」っていう思想自体を否定はしません。
否定はしないけど、たぶんそういう考え方をしている人って、すごく苦労しちゃうんじゃないかなと思います。


短所は「長所を高めるための要素」として語る

だから本当に自分が「短所だ」と思っていることを、そのまま短所として話すのではなくて、
今回お話ししたように、自分の長所を最大限高めていくための要素として短所を語る

そういうふうに、ちゃんとつながりを意識して、繊細な構成を準備してお話しすることが大事です。
それが、「あなたの短所は何ですか?」という質問に対する最も有効な回答戦略になってくると思います。


質問には戦略性を持たせよう

すべての質問に戦略性を持たせるのは難しいかもしれません。
でも、何度も言っているとおり、想定できる質問に関しては、あらかじめ自分の中で回答例を作っておくべきなんです。

さらに、その回答がどんな質問につながっていくのかまで想定しておくといいですね。
今回のように、つながりを意識して考えられるようになると、面接の中での皆さんの発言がより立体的に伝わるようになります。

そして結果的に、面接官に対してしっかりと説明できる力も身についていくんじゃないかと思います。


しっかりと準備して臨もう

この「あなたの短所は何ですか?」という質問って、一見すごく薄っぺらいものに見えるかもしれません。

でも、ちゃんとした企業で、きちんと面接マニュアルを持っているところであれば、
さっきお話ししたように、「長所とのつながりがあるか?」とか、そういう観点で質問の意図がまとめられていることもあるんですね。

なので、もし皆さんが短所を単体で答えてしまった場合
「その短所と、これまでお話しいただいた強みには、どんなつながりがありますか?」と、
追加で質問されてしまう可能性もあります

ですので、そのあたりも含めて、しっかりと準備しておくと安心だと思います。

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